童謡「桃太郎」の歌、実は6番まであるって知ってますか?
これ、意外と知られていないトリビアなんです。
その6番までの歌詞を読んでみると、子ども向けに作られた歌なのに、けっこう怖いんです。
鬼退治をして宝を奪う…
子どもにどう説明すればいいんだろう?と考えたママも多いはず。
でも実は、桃太郎の物語には「怖い」だけじゃなく、
子どもの成長や親の関わり方に通じる深いメッセージが込められています。
この記事では、桃太郎の歌を1番から6番までざっくりと紹介しつつ、
保育士として、そして母として、子どもたちの成長を見てきた私が、
「桃太郎の歌詞」から見える子育てのヒントを6つお話しますね。
子育て中のママ・パパに、子どもとのかかわり方の情報満載です!
桃太郎の歌って何番まであるの?
童謡桃太郎の歌は、なんと、6番まであります!
♪も~もたろさん ももたろさん おこしにつけた~きびだんご~
この1番は、ほとんどに人が歌えるんじゃないかな??
うちの中3の次女に「も~もたろさん、ももたろさん、ハイっ!」って振ってみたら…
「こぶしにつけた~きびだんご~ひとつわたしにくれないか~♪」と歌ってくれました!
こぶしって、どこやねん!!(笑)
 くぅ
くぅ高校生の長女は歌えましたが、次女は無理でした~。
まぁうちの次女さん、そもそも歌詞を覚えない子なんですけどねw
童謡『ももたろう』が作られたのは、明治44年。
ちょっとしたトリビアですが、この曲、文部省唱歌として作られたんですって!
著作権の問題で全歌詞は載せられないので、歌詞が気になる方は「桃太郎 歌詞」で調べてみてくださいね。
この童謡桃太郎の歌を知っていても、さすがに3番くらいまでかな?と思う人が多いでしょう!
6番までの流れを聞くと、しっかりとした桃太郎のストーリーになっていることがわかりますよ。
ただ、本来の歌詞は、作られた時代を垣間見れる感じで、とても残酷な言葉で表現されています。
鬼退治が「おもしろい~おもしろい」とうたわれているのには、違和感しかないですね。
桃太郎 全6番のストーリーざっくり紹介


実はこの童謡「桃太郎」は、ちゃんと起承転結のストーリーになっています。
ざっくりまとめると、こんな流れです。
1番:桃太郎、犬・猿・キジと出会う
ひとりで鬼が島に行こうと思っていた桃太郎。
おばあさんが持たせてくれたきびだんごを欲しさに、動物たちから急に声をかけられます。



おばあさん…それ、想定内だったのかな~
2番:きびだんごをあげることで仲間にする
きびだんごをご褒美に、仲間に誘い入れる桃太郎!



実は、しっかり者の策略家かな?!
3番:きびだんごをもらった犬・猿・キジは、忠誠心あふれる家来となる
きびだんご1つで、鬼退治についていくと決めた犬・猿・キジ。



このスピード感、すごすぎる~!きびだんご一つで鬼退治行くと決めた動物たちもすごい!
4番:鬼が島へ、やる気満々で出陣!
意気揚々と、桃太郎・犬・猿・キジは、鬼ヶ島に出発!



仲間がいれば、怖いものなんてない!という思いが伝わってくるね~
5番:鬼との決戦!みごと鬼退治に成功!宝を持ち帰る
話の展開的には、一番盛り上がるところ!



子どもたちが、大好きな場面だよね~
6番:宝物を誇らしく持ち帰り、おじいさん・おばあさん、村人も大喜び
奪われた宝をしっかり奪い返して、村に帰ってくる桃太郎たち。



もう、完璧なヒーローだよね!
ここまで、完璧に完結してたって知らなかった人多いのでは?
桃太郎から学ぶ!子育てのヒント


桃太郎の物語って、『子どもの成長』につながるヒントやトリビアがたくさん詰まっています。
保育士としても、母としても、毎日子どもたちの姿を見ていると、「あ~桃太郎と同じだな」って思う瞬間があるんです。
ここからは、「子育て中のママに届ける桃太郎の教え」を、6つのエピソードに分けてお話しますね。
1番♪人気者の桃太郎「ママも人気者すぎて休む暇なし!」
♪も〜もたろさん も〜もたろさん〜♪
歌の冒頭から、桃太郎は憧れのヒーロー。
桃太郎みたいに慕われるのは嬉しいけれど…
「ママ~!」「ママやって~!」「ママこっちきて~!」
一瞬たりとも座らせてもらえない現実。正直人気者すぎて辛いですよね(笑)
でも、子どもが安心して「ママ~!」って呼べるのは、それだけ信頼している証拠。
「ママがいい!」って言われ続けるのは、その時は(またですか~~)と感じても、「あの子は私を求めてる!」と自覚することが大事。
本当は必要とれているからこそであり、一番うれしいごほうびだと思えば、幸せな言葉に聞こえてきますよ。



「トイレくらい、ゆっくりさせてくれ~~!」って思う時期、あったな~。
今はどんなに籠っていても、だれも探してくれません(笑)
📝保育士体験談
新人の頃、頼られたい気持ちが強すぎて、全員の呼び声に即対応していたら、あっという間にパンク。
あの頃は、人気者の桃太郎よりも、10人の声が聞き分けられる「聖徳太子」になりたいと思ってました(笑)。
2番♪ごほうびで仲間を作る桃太郎「ほめられて育つ力」
桃太郎の「きびだんご作戦」。
 *桃太郎のトリビア*
きび団子を食べると、10人力・100人力を発揮できるという言い伝えがあります。
まさに『日本一のきびだんご』と言われるのも、納得ですよね~。
“日本一のきびだんご作戦” これ、よく考えると子育てにも似たような場面たくさんあります。
「お片づけできたらシール」「○○がおわったらごほうび」
まさに…ごほうび大作戦!
でもね…子どもは、シールやごほうびが欲しくてがんばっているわけじゃないんです。
子どもは、「認められたい」「褒められたい」その気持ちが大きい。
モノとしてあげるごほうびよりも、「心のきびだんご」で繋がるほうがずっと強いです。
「ママ、見てて!」って言われる瞬間を大事にしてください。
どんなごほうびより、ママ・パパからの「すごいね~!」「がんばったね~!」の言葉が、子どもにとっては嬉しいものです。
📝保育士体験談
「ごほうびで釣るの、なんか違うな~」と悩んだ時期がありました。
でも、「先生が応援してくれるから頑張る」「先生、みててね!」って言われた瞬間、
かかわりは間違ってないんだなって思えました。
3番♪忠誠心MAXの家来たち「やる気スイッチを待つ大事さ」
桃太郎の家来たちは、「お供します!」と頼もしいけれど…
現実の子育てでは、「ママと一緒がいい〜!」の大合唱に疲れてしまうことありますよね。
でも、無理に離れさせたり、やらせたりしなくて大丈夫。
「大丈夫、見てるよ。」「待ってるよ。」と寄り添いながら、子どものやる気スイッチが入る瞬間を待ちましょう。
無理強いせずに、見守ることでうまれる信頼関係を育てましょう。
そうすれば、子どもは自然とママの背中を追いかけてくるものです。
📝保育士体験談
毎朝大号泣で登園する子に、降園時にはいつも「明日も待ってるね」と伝え続けた日々。
「せんせい、…おはよ」って恥ずかしながらも泣かずに挨拶してくれたあの日を、いまでも鮮明に覚えてる。
桃太郎も無理に誘い入れたわけじゃない。信じて待ってよかったと思えた瞬間でした。
4番♪みんなで鬼退治「小さな挑戦を一緒に乗り越える」
鬼退治=挑戦!
子どもが新しいことに挑むとき、うまくいかなくても、失敗してもいいんです。
ママやパパが応援してくれるだけで、子どもはまた頑張れます。
ママとパパも、子どもと一緒に挑む姿勢が大事。
「桃太郎チーム出陣!」みたいな一体感が生まれます。
それを一緒に乗り越えたときには、「鬼退治成功!」と同じ達成感が味わえちゃうんです。
子どもが、挑戦することをためらったり、尻込みしてしまうことのないよう、応援体制をしっかりとつくりましょう。
📝保育士体験談
発表会の練習で泣いてた子が、本番で笑って踊った瞬間。
「鬼退治、大成功!」と心の中でガッツポーズしました。
5番♪宝を持ち帰る「できた!が宝物」
鬼ヶ島の宝物=子どもが得た経験と学び
「今日ね、○○ができたんだ!」
子どもが自信に満ち溢れ、満面の笑みで伝えてくれる報告こそが、最高の金銀財宝。
宝はモノじゃなくて、「できた!」を共有できる瞬間が、かえがたい宝物です。
📝保育士体験談
保護者から「先生の話、家でもずっとしてます」って言われた時には、「私も宝をもらってるな」と保育士冥利に尽きるのです。
6番♪みんな大喜び「一緒に笑う時間が最高」
桃太郎が宝を持ち帰り、村のみんなが笑顔になったように…
子どものがんばり・成長を、家族みんなで笑い合える瞬間こそが、最高のエンディング!
「がんばったね!」「えらかったね」
そんな言葉が、家の中を笑顔いっぱいにしてくれます。
そしてまた、子どもは新しい挑戦に向かう力となるのです!
📝保育士体験談
行事を終えた後に保護者から「先生のおかげで、また新しい息子の姿を見ることができました!」と伝えていただけました。一緒に成長を喜ぶことができることは、一人だけで感じる喜びより何倍も嬉しいものです。
桃太郎の物語は、実は子育てにも通じる話
桃太郎は最初から強かったわけではありません。
おじいさん、おばあさんに愛され、仲間を出会い、少しずつ成長していきました。
子どもも同じ。
パパママに見守られながら、「できた!」をひとつずつを積み重ねていきます。
そして、子どもの成長をそばで支えるママやパパも、実は毎日「親としての鬼退治」をしているんですよね。
「うちの子、昨日はできなかったのに今日はできた!」
そんな小さな子どもの成長こそ、親子の宝物。
子育てって、「親が桃太郎」で「子どもも桃太郎」。
親も子どもも、それぞれが初めてのことに挑戦し、できた喜びを一緒に分かち合っていく物語なんです。
今日も、あなたの家の小さな桃太郎が、次の新しい鬼退治に出かけていきますよ!
まとめ|桃太郎から見える、子どもと向き合うヒント


童謡「桃太郎」は6番まであって、ちゃんと物語が完結しています。
そして、桃太郎の物語には、子どもの成長に通じる”トリビア”がいくつも隠れているんですね。
悪い鬼を成敗して、宝をぶんどり返させる。鬼とのたたかいを「おもしろい」なんて言っちゃうのは、確かに怖い。
桃太郎の歌詞は確かにちょっと過激だけれども、「挑戦を恐れず楽しんでる!」と考えたら、勇ましく思えてきますよね!
犬・猿・キジから信頼され、仲間と力を大きな敵に立ち向かう桃太郎。
その姿は、保育士としても、親としても、どこか理想と重なります。
子どもたちから信頼され、日々の小さな挑戦を一緒に乗り越えて、「やったね!」と笑い合える瞬間。
それこそが、きびだんごよりも、桃太郎が持って帰ってきた宝よりも、大事な「心の宝物」です。
保育も子育ても、思うようにいかない日があって当然。
でも、ひとつずつの経験が確実に子どもを育てます。
そして、保育士としても親としても、一緒に成長させてくれます。
きびだんごはなくても、信頼と笑顔をお互いに渡し合える関係でいれるように。
今日も明日も、あなたの家にも、『小さな桃太郎の物語』が必ずあります。
みんな、それぞれの桃太郎になりましょう!


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