「男の子がおままごとあそびするって、大丈夫?」
「おままごとばっかりして、いじめられたりしない?」
「男のなら、男の子らしい遊びをしてほしいのに…」
そんなふうに、
男の子がおままごとをすることに不安を感じるママ、実はとても多いのです。
「おままごとは、女の子のあそび」
そんな感覚は、子どもたちではなく、大人の中にあるもの。
特に今を生きる子どもたちは、
「これは男の子の」「これは女の子の」
といった区別した感覚を、ほとんど持っていません。
保育現場に16年いる中で、
子どもたちの育ちと同じように、
あそびの形や価値観も大きく変わってきたと感じています。
この記事では、
「男の子なのにおままごとばかりしていて大丈夫?」
とつい不安になってしまうママに向けて、
保育士ママである桃太くう🍑が、
男の子がおままごとをしていても全然だめじゃない理由を
保育園での実際の姿と合わせてお話しします。
読み終わる頃には、
きっとその不安、少し軽くなっていますよ。
男の子のおままごと「ダメ?」と不安になる理由

ここでは、
おままごとばかりしている男の子の姿に
なぜママが不安を感じてしまうのか。
その理由を、
保育現場でもよく感じる3つの視点からお話します。
ダメと感じる理由①「男の子」「女の子」という区別が、まだ心に残っている
「男女の区別」
これは、決しておかしな感覚ではありません。
今のママ世代は、
「男の子は青」「女の子は赤」
「男の子は外遊び」「女の子はおままごと」
そんな価値観が、当たり前だった時代を生きてきました。
私自身も、小学校のランドセルは、
男の子は黒。女の子は赤という時代。
今思えば、本当はイヤだった子、いますよね~きっと。
私が初めて勤めた幼稚園は…えっとかれこれ20数年前(笑)
まだ、男女別の名簿でした。
「男の子のあとに女の子」という並びが、まだ当たり前でしたね。
そんな中で育ち、働いてきたのですから、無意識に「男の子はこう」「女の子はこう」
といった感覚が残っていても、不思議ではありません。
同じように育ってきた、今のママたちも、
男の子がおままごとをしている姿を見ると、
自分でも気づかないうちに
「これって大丈夫?」と不安がよぎるのです。
ダメと感じる理由②知恵袋やSNSの声に、不安が増してしま
「うちの子、男の子なんですけど…」
そんな相談やつぶやきを、知恵袋やSNSで見かけたことはありませんか?
同じような悩みを目にすると、
安心するどころか、
「やっぱりおかしいのかな?」
と、逆に不安が大きくなることもあります。
不安な気持ちのときほど、人は
「大丈夫だよ」という声よりも、
「違和感を感じているひとがいる」
という同じ思いの情報に、
つよく引っ張られてしまいます。
周りも不安にも思っているなら、
やっぱりダメなのかな…。
そう感じてしまうのは、
決してママが弱いからではありません。
ダメと感じる理由③周りの目が気になってしまう
公共の遊び場で、
他の男の子が走り回って遊んでいる中、
わが子はだけがおままごとに夢中になっている。
そんな場面では、
どうしても周りの視線が気になりますね。
「男の子なのに…って思われていないかな」
「変にみられていないかな」
気にし始めると、
頭の中にはマイナスな想像ばかり浮かんでしまいます。
本当は、
子ども自身が楽しんでいるかどうかが一番大切なのに、
周りの目が、不安を大きくしてしまうのです。
不安に感じてしまうのは大人側の背景から
こうして見てみると、
男の子のおままごとに対する不安は、
✅昔からの価値観
✅周囲の情報
✅人の目
子どもではなく、私たちが生きてきた大人側の背景から生まれているということがわかります。
保育園では男の子も普通におままごとをします

保育園では、2歳頃からおままごと遊びが始まります。
食べ物や、食器、エプロンを出すと、
男の子も自然に
「つけて」とエプロンを持ってきます。
そして、食器の上に食べ物をのせて、
「はいどうぞ」と持ってきてくれる姿は、
保育園ではとてもよく見られる光景です。
3歳になると、
子どもたちは友達同士で役割を決め、
「かぞくごっこ」を楽しむようになります。
💭昔は「おかあさんごっこ」と呼ばれていた遊びも、
いつの間にか「かぞくごっこ」に変わりました。
これも、時代の変化のひとつですね。
男の子が「おかあさん役」をしていることも、珍しくありません。
会話の中で
「おかあさんは、女の子だよ~」
という声が聞こえることもあります。
これは、「男の子だからダメ」という意味ではなく、
男女の違いを事実として理解できている証拠。
そのあとに、
「いいじゃん、ぼくも料理したいから!」
と、遊びが続いていくことも多いんです。
4歳・5歳になると、
ごっこ遊びの会話は、さらにリアルで面白くなります。
「お父さん、ばぶちゃんとお風呂はいってきて」
「お父さんは、お洗濯ほしてね。お母さんはごはん作りますね。」
…もう、
家での会話がそのまま再現されているような世界ですね。
———こんなふうに、
おままごとは男女関係なく、多くの子どもが自然に楽しむ遊びです。
赤ちゃんの人形を、
おんぶひもで後ろにも前にも背負い、
「すぐママ帰ってくるよ~」と声をかける
子だくさんパパ(役の男の子)の姿も見られますよ。
保育園では、
男の子がおままごとすることは、
特別でも、珍しくもありません。
▶保育園では、子どもの「今の姿」を大切にしながら関わっています。
園での考え方については、こちらの記事でも詳しく書いています。

男の子がおままごとをしたがる本当の理由

男の子がおままごとをしたがるのには、
ちゃんとした理由があります。
一番大きいのは、
大好きな大人のまねをしたいという気持ちです。
ママが料理をしたり、洗濯したり、
赤ちゃん(弟・妹)をお世話したりする姿を、
子どもは毎日よく見ています。
それをまねることで、
「自分も大人みたい」
そんな感覚を味わえるのが、おままごとなのです。
また、最近では、
パパが料理をする家庭も増えてきました。
パパに、強い憧れを持つ男の子は、とても多いです。
「パパと同じことをしたい」
「パパみたいになりたい」
そんな気持ちから
自然とキッチン遊びやお世話遊びに
興味を持つようになります。
おままごとは、
✅真似をする
✅憧れの大人になりきる
✅人のやりたり体験をする
という、
2~5歳の子どもにとって大切な成長過程が、
ぎゅっと詰まった遊びです。
だから、
「男の子だから」
「女の子だから」
という理由で遊びを分ける必要は、
ほとんどありません。
▶2〜3歳頃は、イヤイヤ期と重なり、自分でやりたい気持ちが一気に強くなります。
イヤイヤ期については、こちらの記事で詳しくまとめています。

遊び場で異性の遊びをするのは「物珍しい」だけ

「遊び場に行くと、すぐにおままごとコーナーに行くのはなぜ?」
「家では、車やロボットが大好きなのに…」
そんなふうに、不安になるママもいますよね。
でも実は、
理由はとてもシンプルなんです。
それは、
家にないからこそ、新鮮で楽しい
ということ。
異性の子がいる友達の家に遊びに行くと、
ずっとその子のおもちゃで遊んでいる。
そんな経験、ありませんか?
これも同じで、
「いつも家にあるもの」ではなく、
「家にはないもの」だからこそ、興味を引かれるのです。
おままごとセットや、お人形・お家のおもちゃは、
色合いも明るく、華やかなものが多いですよね。
視覚的にも刺激が強く、
子どもにとってはとても魅力的。
普段あまり触れないからこそ、
目新しくて、楽しくて、
つい夢中になってしまうのです。
これは、大人でも同じ。
外食に行くと、
「家では作らない料理を頼んでみよう」
「いつもは選ばないメニューにしよう」
そんな気持ちになること、ありますよね。
子どももそれと同じ。
だから、
遊び場で男の子がおままごとに夢中になっていても、それは
「好きすぎるから」でも
「男の子らしくないから」でもありません。
ただ、物珍しいだけ。
おままごとは社会性・想像力が育つ大切な遊び

おままごとは、
ただの「ごっこ遊び」ではありません。
2〜4歳頃の子どもの発達段階に、
とてもよく合った大切な遊びです。
【感覚の刺激】手を使い、体で学ぶ
お皿に食べ物をのせる。
スプーンで混ぜる。
エプロンをつける。
こうした一つひとつの動きは、
指先の感覚や、力加減を育てる大切な経験です。
2〜3歳頃は、
「触る」「持つ」「動かす」ことを通して、
体で学ぶ時期。
おままごとは、
遊びながら自然に、
感覚を育ててくれます。
【やりとり】人と関わる楽しさを知る
「はい、どうぞ」
「ありがとう」
おままごとの中では、
こんな言葉のやりとりが、何度も生まれます。
3〜4歳になると、
相手の反応を見ながら言葉を変えたり、
やりとりを楽しんだりできるようになります。
これは、
一方通行ではないコミュニケーションを
学んでいる大切な過程。
人と関わる楽しさを、
遊びの中で体験しているのです。
【役割理解】社会のしくみを知っていく
「お母さん」「お父さん」
「赤ちゃん」「お店の人」
おままごとでは、
さまざまな役割が登場します。
誰が何をするのか。
自分はどんな立場なのか。
4~5歳頃になると、
役割を意識しながら遊べるようになり、
社会の中での自分の位置を
少しずつ理解していきます。
これは、
集団生活を送る上で欠かせない力。
おままごとは、
社会性の土台を育てる遊びでもあるのです。
おままごとは、生きる力がつく
おままごとは、
✅感覚を育て
✅人とのやりとりを学び
✅社会のしくみを理解していく
発達に必要な力が、自然に身につく遊び。
だからこそ、
男の子か女の子かに関係なく、
どんどん楽しんでほしいのです。
男の子のおままごと、止めなくて大丈夫

「男の子なのに…」
ふと、そんな気持ちがよぎることもありますよね。
でも、おままごとは、
たくさんの学びがつまった遊びです。
遊びの中で、
感じて、考えて、言葉にしている時間を、
無理に止めてしまうのは、やっぱりもったいないです。
もちろん、
「男のだから、元気に走り回ってほしい」
そんな気持ちを持つママの思いも、よくわかります。
ただ、
おままごとをする=ほかの遊びをしなくなる
というわけではありません。
その時期、その瞬間に、
たまたま興味が向いているだけ。
「うちの子、おままごとしかしないんです…」
もし、そう感じる場合は、
外遊びや体を動かす遊びを
少し意識して取り入れてみれば大丈夫。
男の子がおままごとをすること自体は、
心配になることではありません。
パパの中には、
「男のくせに人形あそびなんて…」
と、強く感じてしまう方もいるかもしれません。
そんなときは、
「パパに憧れてるんだよ」
「パパのまねしてるみたい」
そう伝えてあげてください。
パパの見方も、きっと少しやわらぎます。
だから、おままごとは
どんどんやらせてあげてほしいし、
余裕があれば、
ぜひ一緒に楽しんでみてください。
おままごとは、
言葉を育てるに、とても良い遊びです。
やりとりの中で、
たくさんの言葉が引き出されていきます。
ときどき
「うわ…私これ、よく言ってるわ~」
そんなふうに、
自分の言葉や行動にと気づくこともあって、
それもまた、ちょっと面白いですよ。
まずは、家にあるコップやお皿、空き容器でも十分です。
もし余裕があれば、
おうちでも簡単なおままごとセットを取り入れてみるのもひとつ。
「これなに?」「どうぞ」「ありがとう」
そんなやりとりが、自然と増えていきますよ。
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まとめ|男の子のおままごと、全然だめじゃない

「男の子がおままごとをするのって、ダメなの?」
「好きすぎて大丈夫?」
「2歳・3歳・4歳でも、ずっと続くのかな?」
そんな不安を感じて、
この記事にたどり着いたママもいるかもしれません。
でも、保育園の現場では、
男の子がおままごとをする姿は、
とても自然でよくある光景です。
おままごとは、
大好きな大人のまねをする遊び
感覚や言葉、やりとりを育てる遊び
社会性や想像力が伸びていく遊び
発達段階にぴったり合った、大切な成長の時間。
だから、
男の子がおままごとを「する」、
おままごとを「好き」でも、
不安になる必要はありません。
遊び場で夢中になるのも、
家にないからこそ楽しい、ただそれだけ。
「男の子だから」「女の子だから」と分けなくても、
子どもは、自分に必要な遊びを、ちゃんと選んでいます。
もし、
「男の子なのに…」と心がざわっとしたときは、
それは、子どもの問題ではなく、
ママが子どものことを気にかけて、しっかり子育てをしている証拠。
どうか安心して、
その姿を見守ってあげてください。
男の子のおままごと、
全然だめじゃない。
むしろ、
大切な学びの時間なのです。
保育士ママの桃太くうは、
男の子のおままごと遊び、全面的に推奨します!!

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