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子育て中のママにこそ“自分時間”が必要だった。たった1年のバイトで得た心の余裕

夜バイト

結婚して、主人の職場がある街での暮らしが始まりました。
子どもが生まれてからは、毎日バタバタの連続。

でも、ふと気づいちゃったんです・・・「あれ?私、最近誰かとちゃんと会話したっけ?」

そんな風に、少しづつ社会から離れていく感覚に、不安を覚えたことはありませんか?

私も、子どものお世話に追われ、掃除に洗濯、帰ってきた主人に「今日の子ども」の様子を報告するだけの毎日。
どこかに“自分”を置いてきてしまったような気持ちを抱えながら、過ごしていました。

上の子が幼稚園に通い始めたタイミングで、夜の飲食店でアルバイトを始めました。
きっと、あの時の私は、「誰かと関わりたい」「私として笑いたい」———そんな気持ちがあったのだと思います。

週に3日、3~4時間だけ。ほんの少しのバイト代。たった1年のことだったけれど、でも、あの時間は私にとって“心の余裕”が生まれた大事な時間となりました。
「○○ちゃんママ」「○○さんの奥さん」じゃない、“私”としてそこにいられた時間が、あの頃の私を支えてくれた気がします。

今回は、子育て中の私が夜バイトを通して見つけた「ささやかな自分時間」と、その経験から感じた心の変化について綴ってみました。

日々に追われ、ただ毎日が何気なく過ぎさってしまい自分を置き去りにしてしまいそうなママたちへ。
この気持ちが、少しでも届いたらうれしいです。

孤独
目次

なじみのない地で始まった、新たな居場所と小さな違和感

ママ友

27歳で結婚をし、県外で働いていた幼稚園教諭の仕事を辞め、主人の職場があるこの街に住むことになりました。地元と同じ県内ではありますが、私の実家からは車で1時間半。夫の実家は県外にあるため、お互い頼れる家族は近くにいません。
主人には職場の繋がりがあるものの、私には誰も知り合いのいない環境でのスタートでした。
もちろん結婚する時にわかっていたつもりでした。でも、暮らし始めてみると、こんなにも「暇」と「孤独」が辛いなんて・・・。
これほどまで、誰とも話せない日々が、心にも重くのしかかるものだとは思いもしませんでした。

くぅ

あれ?今日しゃべったのスーパーの店員さんとだけじゃない?

そんな日々が続き、すぐに保育士のパートを始めるも、妊娠したことを機に退職。里帰り出産から戻ってくると、子どもはかわいいけれど、今までとの生活スタイルの違いに違和感を感じながら過ごす日々
主人が帰ってきて、今日の子どもの様子を話すだけの生活。なんだか味気ないな~なんて思っていました。

でも、子育てサロンに行ったり、あの当時流行っていたmixiで、地元の子育てコミュニティに参加したりしました。
同じくらいの子を持つ、いわゆる“ママ友”は少しづつできました。
子どもたちがそれなりに大きくなった今でも関係が続いている“友達”もできました。

あの時勇気を出して、新しい世界に飛び込んだからこそできた新たな自分の居場所
結婚して苗字が変わったことで、子どもが生まれ母になったことで、今までとは全く違う自分になれたことも確かです。

それでも、やはり「○○さんの奥さん」「○○ちゃんママ」という“肩書呼ばれ”に違和感を持っていたのは確かだったように思います。

夜の飲食店バイトがくれた、ほんの少しの“自分時間”

アルバイト

家族のためだけに動く日々の中で、「あれ?私ってどんな人だったっけ?」とふと立ち止まる瞬間がありました。

新しい友達もできて、子どもとの毎日はにぎやかだけど、だけど、なぜだかぽっかりと穴が空いてしまった感覚も残っていました。

そのころの私は

くぅ

自分で稼いでないのに、買い物していいのかな・・

と、“主人が働くお金を使わせてもらっている”、という思いが自分を窮屈にしていたのだと思います。
「ありがとう」と言われる毎日ではあったけれど、自分の中で「社会と切り離されている感覚」がどんどん膨らんでしまっていたのかもしれません。

「このままでは、ダメだ。」と自分の気持ちと向き合いました。
「主人が帰宅してからなら、子どもを預ける必要もないから、働きに出よう。」そんな思いが芽生えました。

何より“外の世界”に出てみたくなったのです。

くぅ

パパが帰ってきてから、夜、仕事しにでたい!

そう主人に相談。
ちょうどそのタイミングで、近所にオープンした定食屋さんが夜のスタッフを募集していて、週3回で働くことに。
夜9時から1時までの飲食店でのアルバイトは、私にとって久しぶりに「○○さん」と呼ばれる時間でした。

一緒に働くのは学生さんやWワークの若い社会人の子。話す内容も店舗も新鮮で、子育てとはまた違う“刺激”がすごく心地よくて
帰ってきたときの疲れも、なぜか気持ちよかったのを今でも覚えています。

長女は幼稚園に通っていたし、次女はスーパーパパっ子。私がいなくてもパパと楽しく過ごしてくれたし、スムーズに寝てくれたので、ありがたかったです。

たった週3日、4時間のアルバイト。
それでも「誰かのため」じゃなく「私自身」でいられるその時間が、心をほぐしてくれていたのだと思います。

たった1年、でも有益だった時間

私

週に3回 1日4時間の夜のアルバイト。収入にすれば月に4~5万円ほどでした。
正直、お金の面では「少しの足しになったかな」くらいだったかもしれません。

でも、それ以上に大きかったのは、私の中に生まれた“心の余裕”でした。

長女が生まれてから3年間、子育て中心の毎日。
ありがたいことに友達もできて、子育ての相談ができる仲間にも恵まれました。
だけど、そのコミュニティの中では、常に「母としての自分」はいるけど、「私」としての存在は霞んでしまっているような感覚もありました。

「○○ちゃんのママ」としてではなく、“私”という存在で会話できる場所。
自分の意見に耳を傾けてもらえたり、「ありがとう」といわれたり、「助かります」と感謝されたり。

そんな当たり前のようで、身近な人以外との関わりが、私の中の“自分らしさ”を少しづつ取り戻してくれました

不思議なもので、心に少し余裕ができると家族にもいつも以上に自然と優しくなれるんですよね。
子どものちょっとしたグズグズにも、前より寛容になれたり、主人とも子どものこと以外の話ができるようになったことで、話が弾んだり。

このたった1年のバイトがなかったら、きっと私はもっと内に籠って子育てしていた気がします。
ほんの少しの“外の空気”が、私にとっては何よりのリフレッシュだったんです。

下の子の入園とともに、次の一歩を踏み出した

保育士

それから次女が満3歳になり、長女と一緒に幼稚園に通うようになりました。
日中に少しだけ自分時間ができたため、私はまた保育の世界で働く道を選びました。
とはいえ、いきなり最初からフルタイム勤務する自信はありませんでした。派遣会社経由での復職。午睡前までの4時間だけ勤務するスタイル。
この“短時間からの社会復帰”という選択がすんなりできたのは、きっと、夜定食屋さんでのバイトで少しだけでも社会と繋がっていたからだと思います。

独身時代に幼稚園で働いていたころは、ほんとうに毎日仕事に追われていました。

くぅ

家庭をもったら、この仕事はできないだろうな・・

しかし、自分自身が子育てを経験しているからこそ、独身の頃とは違う目線で子どもに寄り添えるようになっていました。
新鮮さはなくなったかもしれないけれど、“目の前の子どもにより寄り添う力”が少しだけ育っていた気がします。

そして、何よりうれしかったのは、少しずつ「私の時間」が戻ってきたこと。
ほんの数時間でも「母」でもなく「妻」でもない、「私」でいれる時間があるということ。家族以外のことで話が出来たり、子どもには関係ないことのおしゃべりができたり。人間関係の悩みができちゃったり。それも「私」でいれるからこそ。
そんな時間が、毎日の暮らしの中に彩りを与えてくれるようになりました。

次の一歩を踏み出したことで、また新しい自分に出会えることができたと思います。

子育て中のママへ。自分を大切にするってこういうこと

楽しいママ

母である前に、“私”を忘れないことが大事だと私は思っています

母になると、子育てに一生懸命になりすぎて、ふとした時にモヤモヤが貯まっている自分に気付くことあります。

でも・・
「あれ?なんでこんなにしんどいんだろう?」
「このままでいいのかな?」
「私の時間って、どこにいったんだろう?」

そう思ったことのないお母さんって、きっといないと思うんです。

もちろん、子どもを産んだ以上、子どもを育てることは大切です。
でも、自分をすり減らしてまですることが“いい母”ではありません。
私にとっては、「自分の時間を大切にすること」が、家族に優しくなれ、しっかりと向き合える秘訣であると気づきました。

自分の気持ちに気付いた瞬間が、“変わるきっかけ”になります。
自分を大事にすることで、家族ともよりよい関係が築ける。
自分自身を理解し、満たしてあげることで、家族や相手の気持ちも自然と受け止められるようになると思うんです。

自分のこと大切にできない人は、きっと家族のことも大切にできないですよね。
母や妻である前に、一人の女性だということに自信を持ち、自分の人生をもっと豊かに楽しんでいきましょう!

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