保育園に行きたくない・ママといたい3歳|休ませるか迷ったときの考え方【保育士の本音】

保育園行きたくない

「3歳になって急に、
『保育園に行きたくない』って
言い出したんです…」

こんな相談を、保育士として本当によく受けます。

年少になる3歳は、
乳児組から幼児組になることで、
部屋・先生・活動内容など、
環境が一気に変わります。

その変化に不安に感じる子も多く、朝になると
「ママといたい…」と泣いて登園を拒否する子、
決して珍しくありません。

そんな姿を毎朝みていると、
ママはどうしても考えてしまいますよね。

「無理に行かせていいのかな」
「今日は休ませた方がいい?」
「このまま行き渋りが続いたらどうしよう」


この記事では、保育士として見てきた、
たくさんの行き渋りの子の姿と、
実際に悩んだママの気持ち、

その両方の視点からお話します。

この記事でわかること
・3歳が「保育園行きたくない」という本当の理由
・休ませるか迷った時の基準判断
・保育士がすすめる、ママのかかわり方と声かけ

「私の対応、間違ってないかな…」
そんな不安が。少しでも軽くなりますように。

目次

3歳が保育園に行きたくない3つの理由

泣く子ども

年少児となる3歳は、
保育園生活の中でも特に「行き渋り」が出やすい時期です。

乳児組から幼児組へと移行し、
生活・人間関係・求められること

一気に変わります。

その変化に心が追いつかず、
「保育園に行きたくない」という気持ちが表に出てくるのです。

ここでは、3歳に多い行きたくない理由を、
保育士の視点からお話します。

3歳が行きたくない理由① ママといたい気持ちが強くなる

3歳になると、愛着が安定してきます。

だからこそ、
「ママといたい!」
という気持ちが、はっきりと言葉や態度で出てくるようになります。

これは、ママがこれまで
しっかり愛情を注いできた証。

決して甘えすぎでも、
わがままでもありません。

ただその一方で、
愛着が育ったからこそ、
「ママと離れる時間」を強く不安に感じてしまうのも事実です。

「ママなら、ぼく(わたし)の気持ちをすぐわかってくれる」

そんな安心感があるからこそ、
他の大人や環境で過ごすことに、
違和感や不安を覚えやすくなる時期なのです。

3歳が行きたくない理由② 不安を「行きたくない」と言葉にできるようになる

3歳は、心の成長がとても大きい時期です。

うれしい・楽しいだけでなく、
不安・緊張・戸惑いといった感情も、
しっかり感じ取れるようになります。

ただし、その気持ちを細かく言葉にする力は、
まだ発展途中。

そのため、
「行きたくない」
という一言に、
いろんな気持ちをまとめて表現するようになります。

これは、3歳なりの「抵抗」であり、
ちゃんと感じている「証拠」でもあります。

2歳の頃は、なんとなく通っていた保育園が、
心の発達とともに、
「がんばる場所」「緊張する場所」
として認識され始める時期でもあるのです。

3歳が行きたくない理由③ 行事・人間関係・環境変化が重なりやすい

3歳になると、生活リズムが大きく変わります。

✅「自分でやる」ことが増える
✅活動内容が一気に幼児向けになる
✅集団でのルールをより求められるようになる

こうした変化に、
気持ちが追いつかない子も少なくありません。

また、先生や友達とのかかわり方も変化します。

言葉でうまく伝えられないことでイライラしたり、
自分の気持ちをうまく処理できず、不安になったりしやすい時期です。

このように、
いくつもの変化が一度に重なることで、

「保育園に行きたくない」

という気持ちが、強く表れやすくなるのです。

保育園に行きたくない原因の一例として、それぞれに焦点を当てた記事を書いています。

▶月曜日・休み明けに行きたくないという3歳こちらから
▶正月休み明けに泣いて嫌がる3歳こちらから
▶「先生が怖い」と言って登園拒否をする3歳こちらから

3歳の「行きたくない」=「ママといたい」は甘えじゃない

3歳が、
「保育園行きたくない」「ママといたい」
と言い始めるのは、
心がしっかりと成長している証です。

この時期の「行きたくない」は、
わがままでも、甘えすぎでもありません。

むしろ、
ママとの関係が安定しているからこそでてくる気持ち。

大切なのは、このサインを
「困った行動」として片づけるのではなく、
成長のひとつとして受け止め、かかわっていくことです。

愛着がしっかり育っている証

3歳の「行きたくない」は、
ママとの愛着形成がしっかりと育っている証拠です。

これまで、
泣いたら抱っこして
困ったら助けて


安心できる存在としてそばにいたからこそ、

「ママがいい」
「ママと一緒が安心」

という気持ちが、はっきり表に出てきます。

これは決して悪いことではありません。

むしろ、土台がきちんと育っているからこそ起きる反応です。

まずはその気持ちを、
「そう思うんだね」と、まるごと認めてあげましょう。

家が「安心基地」になっている状態

3歳の子どもにとって、家は特別な場所です。

・使い慣れたおもちゃ
・自分のペースで過ごせる空間
・失敗しても責められない安心感

家の中は、ほとんどが「自分のわかる世界」なのです。

だからこそ、余計な緊張やストレスを感じることなく、
心から安心して過ごすことができます。


つまり家は、3歳の子どもにとって、
居心地の良い「安心基地」になっている状態。

その安心基地から離れることに不安を感じるのは、3歳としても自然な反応なのです。

無理に引き離すと逆効果になる理由

「甘えさせたらダメ」
「泣いても行かせなきゃ」

そう思って、無理に引き離してしまうと、
逆に不安を強めてしまうことがあります。

せっかく育った愛着が、
わかってもらえない不安
に変わってしまうからです。

大切なのは、
気持ちを否定せず、先を見通せる声かけ。

たとえば———

「保育園が終わったら、お家で一緒にあそぼうね」
「ママもお仕事がんばるね。○○ちゃんもがんばってきてね」

こうした声かけは、
「わかってもらている安心」と
「終わりが見える安心」を
同時に届けてくれます。

無理に引き離すのではなく、
安心を持たせたまま送り出すことが、
行き渋りを長引かせないコツです。

くう

その場をどうにかしようと「早く迎えに来るね」「がんばったらお菓子買ってあげる」などという声を聴きます。
でもこれは、ママが忘れてしまったり、無理だったりした場合、子どもの信頼を損ねるだけです。

確実でない約束は、しないようにしましょう。

休ませるべき?迷ったときの判断基準

どっち?

「どこまで泣いてたら、休ませていいのか…」
「これは甘え?それとも本当につらいサイン?」

3歳の生き渋りに直面すると、
行かせるべきか、休ませるべきか
多くのママがこの壁にぶつかります。

私も保育士として、そして一人の母として、
同じように悩み、揺れるママたちををたくさん見てきました。

ここでは、
「休ませてもいいケース」
「行かせた方がいいケース」
を、保育士の視点で整理してお伝えします。

保育園を休ませてもいいケース

「行きたくない」と訴える3歳を、
休ませてもいいと判断してよい目安は次の通りです。

体調に変化が見られるとき

3歳でも、強い不安やストレスが続くと
体にサインとして表れることがあります。

✅下痢や腹痛が続く
✅「足が痛い」「体が痛い」と訴える
✅朝になると明らかに元気がない

こうした変化がある場合は、
無理に登園させず、
一度立ち止まることも大切です。

生活リズムが大きく乱れてきたとき

✅食事量が明らかに減った
✅夜泣きが増え、慢性的な睡眠不足
✅トイレトレーニングが大きく後退

こうした変化が見られるときには、
心がいっぱいいっぱいになっているサイン。

そんなときは、
お家でゆっくり過ごし、心を整える時間をとってみるのもいいでしょう。

この時期の後退は、よくあること。
怒ったり、責めたりするのはNGです。

焦ることなく、かかわっていましょう。

明らかなSOSサイン

✅ママから全く離れられない
✅感情の乱れが激しく、落ち着かない状態が続く

「これはいつもの泣き方と違う」

そう感じたときは、
子どもからのSOSかもしれません。

そんな日は、
「今日はママと一緒にいようか」
と気持ちを受け止めてあげてください。

そのうえで、
「今日は特別だよ。明日はまたがんばろうね」
と伝えることで、
休む=逃げ ではなく、
次につながる休みになりますよ。

休ませない方がいいケース

一方で、泣いていても、
登園したほうがいいケースもあります。

毎回「泣けば休める」流れになっているとき

ママの様子をうかがいながら泣いている場合、
「泣けば休める」と学習してしまうことがありあます。


これは3歳の発達として自然なこと。

この場合は、
短く気持ちを受け止めつつ、
迷わずに送り出すことが大切です。

園では切り替えられているとき

登園後の様子は、ぜひ保育士に確認してみてください。

先生から
「園ではケロっとして遊んでいますよ」と
言われた場合は、
ママへの甘えが前面に出ているだけの可能性が高いです。

このときは、
「がんばっておいで!」
と明るく送り出す方が、切り替えが早くなります。

「休ませる・休ませない」を固定しないことが大切

3歳の生き渋りに、
絶対的な正解はありません。

休ませる日があってもいいし、
行かせる日があってもいい。

ただし、
毎回同じ対応を続けることはおすすめしません。

対応が固定されると、
そこから抜け出すのが難しくなってしまいます。

「今日はお休み。でも明日は行こうね」

と、『今日だけ』をきちんと伝えることが大切です。

3歳はまだ幼いですが、
言葉の意味はしっかり理解できる年齢。

だからこそ、
ママの気持ちも、判断も、
言葉にして伝えていきましょう。

そして、家庭と園での様子は、
保育士と共有しておくことが大事です。

情報がつながることで、
子どもへのかかわりは、もっと寄り添え、的確になります。

休ませない場合の朝のかかわり方

「保育園行きたくない」

そういわれた朝、
どう声をかけ、どう送り出せばいいのか、
迷いますよね。

ここでは、
休ませないと判断した日の朝のかかりわり方を、
保育士としての視点からお伝えします。

声かけの具体例

朝の声かけで大切なのは、
不安を消そうとするのではなく、
見通しと安心を持たせることです。

できるだけ明るく、
「この先が分かる」声かけ
意識しましょう。

例えば———

「今日は保育園で何するんだろうね?」
「今日がんばったら、明日はお休みだね」
「昨日の続き、先生がやるって言ってたね」

ポイントはこの3つです。

期待を持たせる
終わりを明確にする
楽しみを一緒に見つける

不安を無理に消そうとせず、
気持ちを前に向ける声掛けを意識しましょう。

やってしまいがちなNG対応

泣かれる日が続くと、
ママの心にも余裕がなくなりますよね。

そうすると、つい、こんな言葉が出てしまうことも———

「じゃあ、今日は早く迎えに来ないからね」
「そんなに泣くと、鬼がきちゃうよ」
「お家に一人でいなさい」

気持ちは、とてもよくわかります。

でも、これらの言葉は
子どもの不安を止めるどころか、強めてしまうことが多いです。

「ママにわかってもらえない。」
そう感じると、泣きはさらに大きくなります。

怒る・脅す対応はNG。

これでは不安な気持ちを、安心に変えることはできません。

登園時の送りのコツ

3歳の生き渋りの時期は、
送りの時間を長引かせないことがとても大切です。

✅さっと連れていく
✅明るく送り出す
✅スっと離れる

これが基本の流れ。

ママが心配しそうに声をかけ続けると、
「もう少し泣けば、一緒に帰れるかも?」
と期待を持たせてしまうことがあります。

保育士も、無理に引き離すことは、
できるだけ避けたいと思っています。

だからこそ、
ママがスっと背中を押してくれると
切り替えが早いのです。

そして、帰りは笑顔で迎えましょう。


「ママも、○○ちゃんも、今日がんばったね!」

この一言が、
「明日も大丈夫」という自信になります。

そして、今日の話をたくさんして、聞いて、
また明日につなげていきましょう。

保育士に相談すべきサイン

「行きたくない」と言いながらも、
多くの3歳児は、園に着くと気持ちを切り替え、遊び始めます。

でも、中には「ちょっとしんどそうだな…」と、
立ち止まり考えるべきサインが出ている場合もあります。

保育士が知りたい家庭での様子

ママひとりで抱え込まず、
園と共有してほしいポイントをお伝えしますね。

夜泣き・睡眠の乱れが続いている

✅夜中に何度も目を覚ます
✅寝つきが悪くなった
✅朝、全然起きれない

こうした変化が1週間以上続くときには、
日中の緊張や不安を、うまく発散できていない可能性があります。

3歳は、「がんばっている自分」を
言葉で説明するのは難しい年齢。

だからこそ、夜に気持ちがあふれて、
睡眠への影響がでてしまうのです。

食欲が落ちる・体の不調を訴える

✅急に食べる量が減った
✅「おなかが痛い」「足が痛い」と繰り返し言う✅登園前になると体調不良を訴える

これらは、
心の負担が体に出ているサインです。

もちろん、すべてがストレスとは限りません。

でも、「行き渋り」と同時に起きているなら、
一度は先生に伝えておきたいポイントです。

登園後も切り替えられない状態が続く

✅園に着いても長時間泣き続ける
✅遊びに入れない
✅特定の活動になると強く拒否する

こうした様子が見られる場合は、
保育士の方から相談・報告があることも。

保育園で、なにかしらの悩みが背景にあるのかもしれないので、
家庭と共有すべき姿です。

「最近園での様子どうですか?」と
聞いてみると安心ですよ。

先生に相談するときには、
「休ませた方がいいか」より、
「最近、家ではこんな様子で…」
「朝、こんなこと言っていて…」
と、
事実をそのまま共有するのがおすすめです。

相談すること=ママの弱さではない

「こんなことで相談していいのかな」
「心配しすぎって思われないかな」

そう感じるママ、とても多いです。

でも、保育士は、
そんなママの力になりたいといつも思っています。

家庭と園で情報を共有することで、
子どもへのかかわり方がそろうと、
結果的に子どもが一番安心できます。

園で、ママの言葉を代弁して言ってみたりすると、
「それ、ママも言ってた!」と
嬉しそうに返してくれることがあります。

「相談=甘やかし」でも、
「相談=休ませなきゃいけない」でも
ありません。

一緒に考え、一緒に子育てしていくための、
第一歩です。

もし、相談したときに、
気持ちを受け止めてもらえなかったり、
話を流されてしまったと感じたら———

それは、ママのせいではありません。

保育園には、担任以外にも、
主任や園長など、相談できる先生がいます。

「こんなことで相談していいのかな」と思わず、
もう一歩、声を届けてみてください。

ママが悩むのは、
子どもと真剣に向き合っている証拠です。

【保育士としてみてきた】「休ませるか」迷うママたちの姿

正直にいうと、うちの子たちは、
行き渋りを経験したことがありません。

幼稚園も、小学校も、中学校も、
「行きたくない」と言ったことは一度もなく、
毎日当たり前のように登園・登校していました。

だからこそ最初は、
「行き渋り」悩むママの気持ちを、
完全には想像できていなかったのかもしれません。

でも、保育士として現場に立つ中で、
たくさんのママたちの姿を見てきました。

朝、泣いて離れ慣れない3歳のわが子を前に、
時計を気にしながら…

「今日は休ませた方がいいのかな」

「でも、行かせた方がいいのかな」

と、揺れ悩むママの表情。

「甘えさせすぎでしょうか」

「私のかかわり方が悪いのかな?」

そう自分を責めながら、
相談してくれるママもいました。


そんなママたちも、
休めせる日もあれば、行かせる日もあります。

1日休んだことで、
気持ちが落ち着き、翌日はスッと登園できた子もいれば、

逆に、行かせたことで、
自信につながり次の日も元気に登園してきた子もいます。

どちらが正解だったかなんて、
はっきりとはわかりません。

でも、ひとつだけ言えるのは———

悩んでいるママは、
決して間違っていないということ。

迷うのは、子どもの気持ちを
ちゃんと考えているからこそ。

わが子が目の前で泣く姿を見れば、心が揺れてしまう。

それは、それだけ真剣に
子育てに向き合っている証拠です。

だから、私は、
「休ませたらダメ」
「行かせたから正解」

そんなふうに、ママを評価したことはありません。

その日の、そのときの親子にとって、
いちばんしんどくない選択を、
一緒に考えていく。

それが、保育士としての役割だと思っています。

まとめ

親子

3歳の「行きたくない」は、成長の途中です。

年少児の新しい環境に慣れるまでのスピードには、本当に大きな個人差があります。

「休ませて」様子を見る日があってもいい。

「行かせて」様子を見る日があってもいい。

どちらを選んでも、
それは間違いではありません。

泣くわが子を前にして、
悩まないママなんていません。

だからこそ、
ひとりで抱えこまず、保育士にも相談してください。


園と家庭で連携を取りながら、
その子の姿に一緒に寄り添っていきましょう。

ただひとつ、気を付けてほしいのは、
子どものSOSは見逃さないこと。

体調不良や不安が強くなってからでは、
立て直すのに、より時間がかかってしまいます。

3歳の子どもは、
まだ気持ちをうまく言葉にできません。

だからこそ、周りの大人たちが気付き、
受け止めてあげることが大切です。

そして何より、
子どもにとって一番の安心は、

「ママが味方でいること」

それだけは、忘れないでいてくださいね。


もし、「これうちのことだ…」
と思うところがあれば、
コメント欄にそっと書いていってください。


うまく言葉にならなくても大丈夫。
話すことで、気持ちがかるくなることってありますからね。

無理せず、やっていきましょ~。

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この記事を書いた人

元幼稚園教諭・現役保育士。
2人の娘を育てる母として、
子育てを頑張るママたちへ。

子育ての困りごとや保育園での悩みについて、
「どうしてかな?」を大切にしながら、
家庭でもできるかかわり方をお伝えしています。

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