毎日のご飯の支度…本当におつかれさまです!
仕事から帰ってきて、疲れているのにご飯の支度…いやですよね~。
でも、座ってしまうと、もっとやる気失せますよね~。
座るな危険!もっと疲れるぞ!
よし!頑張って作るぞ~。
———と、意気込んで作ったのに、
子どもが、全然食べてくれない…

せっかく作ったのに、食べてくれないとイライラしちゃう!
私は、現役保育士ですが、保護者の方から
「家でご飯全然食べないんですが、園では食べてますか?」とよく相談されます。
しかし、そんなふうに相談してくれる保護者の子に限って、園では普通に食べていることが多いです。
子どもにも、食べないなりの理由があります。
それも踏まえながら、お母さんがイライラしちゃう原因と、その解決法をお伝えします!


子どもがご飯を食べない時のイライラ解消法4選!現役保育士のアドバイス


子どもが食べてくれないと心配になるけれど、元気そうなら「なんで食べてくれないの?」とイライラしちゃうし、なんだかどっと疲れますよね。
でも、少しだけ視点を変えてみると、気持ちがラクになります。



現役保育士の私が、4つの思考をお伝えします!
子どもがご飯を食べない時のイライラ解消法① 食べさせることは親の責任ではないという思考
ついつい、「私が食べさせなきゃ、この子がちゃんと育たない!」と焦ってしまうこと、ありますよね。



でも、そんな焦らなくて大丈夫ですよ!
病院で「栄養失調気味ですね…」と言われてしまったなら、話は別ですが。
でも、そうではないなら…
親が「食べさせる」という視点ではなく、子どもが「おなかすいた!」「たべたい!」と思える環境を作ることを優先しましょう。
子どもがご飯を食べない時のイライラ解消法② 【超重要】1日ではなく、3日間の食事量で考える思考
1日くらい、たいして食べなくても…



なんなら1食全く食べなくても、問題なし!
1食くらい食べなくったって、3日間のトータルで栄養が取れていればいいのです!
前日あまり食べなければ、さすがに翌日はお腹が空いて食べるでしょう。
園で給食を食べているなら、「バランスの良い食事を、1食はちゃんと食べんてるんだから大丈夫!」と考えて問題ありません。
「1食でこの量を食べさせないと!」という固定概念は捨てましょう。
子どもがご飯を食べない時のイライラ解消法③ 無理に食べさせようとしないという思考
あなたも、子どもの頃「勉強しなさい」「片づけなさい」と言われて、やる気が起こったことありますか?



きっと、「ないかも…」とつぶやきましたね?
それと同じで、「食べなさい」で食べる子はいません(いたとしても本当は無理してます)。
『食べる』を強要すると、ますます食べなくなってしまうのが普通です。
だからこそ、「一緒に食べよう」と、楽しい雰囲気を作り、”食事は楽しい”と思わせることが大切です。
それでも食べない時は、”食べてくれなくて悲しい”という気持ちは伝え、「今度はたべられるといいね。」と次への意欲を刺激しておくようにしましょう。
子どもがご飯を食べない時のイライラ軽減法④ 思い切って気持ちを切り替えるという思考
「ま、いっか!」と開き直りましょう!
「昨日は食べたから、今日はおなか空いてないんだね。」
「今日は、ずっとお家の中で過ごしたから、燃費減ってないのか~。」
そんな気持ちで、悩むことをやめましょう。



このマインド思考が、結構大事ですよ!!
うちの子もあまり食べない子だったんです。
でも小学生になれば、「今日給食全部食べたよ~!」とびっくりする報告があったり、絶対に食べなかった野菜を急に食べ始めて驚かされたこともありました。
「いつか食べるよね~♪」くらいの気持ちで、気長に付き合っていきましょう!
子どもが食べないと親がイライラする理由を分析!


なんで、こんなにイライラしちゃうんだろ…。
子どもはかわいいのに、怒ってしまう自分が嫌!
———シンプルに疲れているだけってこともあります。
でも、そのイライラしてしまう理由を理解するだけでも、ストレスは半減します。
子どもが食べないと親がイライラする理由① せっかく作ったのにという気持ちになり疲れる
毎日の食事の準備は、やっぱり疲れます。



1日3回もなんで食べるのよ~とか思うよね~
「早起きして作ったのに…仕事で疲れてるけど作ったのに…。」
食べてくれないと、”努力を無駄にされた”ような気持になるし、「せっかく作ったのに…。」と、がっかりします。
また、食材も無駄になった罪悪感も生まれ、イライラが抑えられなくなります。
それをもし旦那さんがやったのならイライラはぶつけちゃっていいです(笑)。
でも、子どもからしたら「せっかく作ったのに」という考えは、”大人の都合でしかない”と理解しましょう。



育児って、努力が報われないことがストレスですよね~
でも、あなたは本当にがんばってる!
この時期は、そういう時期だと割り切りましょう。
子どもが食べないと親がイライラする理由② 【超重要】栄養足りてるのと考えすぎて疲れる
せっかく栄養面を考えて作ったのに、食べてくれないと悲しいし不安になる…。
ちゃんと食べないと体調を崩してしまわないか、成長に影響はないか、といろんなことが心配になる…。
健康に育ってほしいからこそ、食べてくれないと焦ってしまう…。
そして、『このままで大丈夫なのかな…』と不安な気持ちがどんどん膨らんでしまいます。
そこは、もう一度…
「3日間のトータルで栄養が取れていれば問題ない」というマインドに立ち返ってください!
3日間まったく食べない子は、さすがにいないですよね。(もしいたら、それは病院に駆け込んでくださいね!)
そうじゃなければ、大丈夫です!
子どもが食べないと親がイライラする理由③ 忙しいのに、時間がかかって疲れる
お母さんは、本当に忙しい。
そんな忙しい中準備して…食べさせて…お風呂入れて…〇時までには寝かして…寝たら食器洗って…洗濯もの畳んで…そしたら…
と、”今日のタスク”がたくさんあります。
子どもが寝付くまでは、本当に大変ですよね。
そんな中、ダラダラ食べられたりすると、どんどん予定が狂い…イライラしちゃうんです。
でもね。
予定通りになんていかないのが、子育てです。
「あ~今日も、なんにもできなかった~」と諦めることも大事です。
ママが倒れたら、それこそ大変です!
家事はそこそこに、とにかく休む時間を優先してくださいね。
子どもが食べないと親がイライラする理由④ 他の子は食べているのにと比べてしまって疲れる
成長は、その子それぞれです。
でも、そうとは聞くけれど「本当にそうなのかな…」と不安でたまらないですよね。
もしかして、「私の作るご飯が、おいしくないのかな。」なんて自己嫌悪におちいってしまうこともあるでしょう。
○○なのかも。
○○なのかな。
と、どんどん悪い妄想が膨らんできて、不安になり、ものすごく疲れてしまいますよね。
でも、食事に関しては、本当に個人差があります。
だから、他の子と比較しても、なんの解決にもなりません。
無駄に比べてしまう考えは、今すぐ捨ててしまいましょう。
子どもが食べない時は園から連絡がある!子どもの成長と食事の関係を保育士が解説


園で食べられていなければ、必ずお迎えの時に話があるはずです。
また、何日もあまり食べないような日が続くようなら、保育士も心配ですから、
「お家ではどのくらいごはん食べれてますか?」と聞いてくるはずです。
しかし、そのような話が特別ないのであれば、園での食事には問題がないということです。
完食とまではいかなくても、保育士が考える十分な量はとれているのだと考えて問題ありません。
ではなぜ、家では子供が食べてくれないのかの理由を考えてみましょう。
「食べムラ」は、決して異常なことではなく、成長発達の過程でもあります。
だからこそ理由がわかれば、ママのイライラも和らぎます!
子どもが食べない理由① 成長スピードと食欲は比例しない
子どもは、2歳くらいまでは急成長します。
しかし、3歳になると成長スピードも緩やかになります。
大人だって”大食いの人””小食な人”がいるように、子どもにも個人差があるんです。
体が大きくなったからといって、食欲まで成長するとは限りません。
成長することで、逆に食欲が減ることさえあります。(ほんとです!)
また、3歳ころから味覚が発達し、食の好みも芽生えてきます。
そうなると、今まで食べていたものをなぜか食べなくなるという現象まで起こるのです。



これも、成長の1つです!
さらに自我の芽生えにより、2~3歳になると、「イヤイヤ期」が始まります。



イヤイヤ期、辛いよね~。あれこそ終わらないループ?と不安になるね。
子ども自身が、「自分で決める!」「自分で選ぶ!」と、気持ちを主張するようになりますね。
そうすると、好みというよりは、「見た目がイヤ!」「ママが言うから食べない!」と反抗して食べなくなってしまう子もいます。



どんよりですよね…
また、「自分で食べたい!」「好きなものだけ食べたい!」という欲求も強くなります。
園でもその日のメニューによっては、好みのものが全くなく、初めから何にも手を付けたがらない…という子も。
毎日そうだと心配ですが、“その日だけ”ということなら、「これはイヤなんだ!」という子の主張を受け止め、対応しています。
子どもが食べない理由② 気持ちの変化で食べる量も変わる
遊びを途中で切り上げらてしまったりすると、気持ちを切り替えられず、食事に集中できないことがあります。
また、外でめいっぱい遊んできたり、たくさん歩いたりした日には、疲れて眠くて食事が進まないこともあります。
わが子もよく、食事中に力尽きて、茶碗の中に顔を突っ込んでしまうことが何度もありました!(通称:電池切れ)



大人だって、疲れすぎたり暑すぎたりしたら、食欲なくなりますよね~
子どもも、同じですね。
子どもが食べない理由③ そもそもお腹が空いてない
そもそも、“お腹が空いてない”ということもあります。
「できるだけ早く食べてほしいから、夕飯は17時くらいに食べさせている。」
なんてことは、ありませんか?
昼食後に昼寝をし、3時におやつ。そのあと、それほど活発に動いていなければ…お腹空いてないですよね。
逆に遅すぎて、間食させてしまい、結果作ったものは食べない…という悪循環もあるでしょう。
大人は「この時間に食事する」というのに対応できますが、残念ながら子どもは「お腹が空いたときが食事の時」なのです。
だからその時間が合わないと、子どもは、「なんでお腹空いてないのに、ご飯たべさせようとするの?」と感じています。
【保育士直伝】イライラしないための言葉がけ工夫


「なんで食べてくれないの…?」と、悩んだり落ち込んだりするより、
“子どもの「たべたい!」と思う気もち”を引き出せるように、工夫してみましょう。
保育士も常に、無理はさせず、子どもの食べたい気持ちを引き出す言葉がけを心がけています。



今日は食べたくない日か~というマインドを持つのが大事!
保育士の具体的テク① 自分で食べるものを選ばせる
「これとこれ、どっちが食べたい?」と子どもに選択肢を与えます(選択肢法)。
そして1口でも食べられたら、めちゃくちゃ褒めます!
すると、「こっちもたべてみる。」ともう一つの方も食べたりするものです。
「どっちかだけは食べようね。」は、両方いらない…と言いかねないので、言わないようにしています。



この言葉は、食べさせたい側の要望になってしまいますからね~
余裕があるときには、おうちでバイキング形式みたくするのも楽しいですよ。
子どもも喜びます!
保育士の具体的テク② 量を減らす
育児書などに書いてある量は、一般的な量です。
子どもによって、必要な量が違います。
お子さまによっては、その一般的な量では多すぎるということもあります。
毎食あまり食べないのであれば、思い切って半分の量とかで出してみましょう。



完食できた時には、たくさん褒めてください!
「全部食べれた!」と、次の食事の意欲にもつながります。
これは、園でもよくやっています。
のこしちゃった…と落胆するより、先に減らしてあげて、『全部食べれた!』という満足感を得られるようにしています。
保育士の具体的テク③ 形や見た目を変えてみる
食べやすいサイズにしたつもりでも、子どもにとっては大きすぎたり、逆に小さすぎることもあります。
食べづらそうにしているしているものは、形や大きさを変えてみましょう。
例えば、オムライスも薄焼き卵がきれい乗っているとおいしそうですが、1枚の薄焼き卵は子どもにとっては食べにくいのです。
1~2cm角くらいに切った卵をちらしてみたり、かわいく花型や星型にしたものをのせてみたりしてみましょう。
ちょっとした工夫で見た目もよくなり、食べやすさも増します。
お皿や食器も一緒に買いに行き、好きなものを選ばせるのも、一つの工夫ですね。
自分で選んだ食器に、ママが作ってくれたご飯が乗っていたら嬉しいはずです。



小さいおにぎりにしたら食べるとか、あるあるですよね~
保育士の具体的テク④ お腹が空く環境をつくる
食事をしっかりと楽しめるために、お腹を空かせる環境を整えましょう。
おやつは食べる時間を決めましょう。
身体を動かす遊びを取り入れたり、一緒に散歩したりして、自然と食欲を引き出しましょう。
食べ始める時間を変えてみるのも、1つの方法です。
生活リズムを見直してみるのも、食べることへの興味をわかせる環境つくりですよ。
保育士の具体的テク⑤ 食事の楽しさを共有する
早く食べさせたいからと、子どもだけの食事になっていませんか?
「なんでぼくだけ…」とさみしく思っているかもしれません。
園では、「おともだちがたべてるから、ぼくもたべよう。」という、集団生活らなではの相乗効果が生まれます。
子どもだけ、とりあえず先に食べさせたいと思う気持ちもわかります。
大変だから自分は後で食べよう、と思う気持ちもわかります。
でも、ママがイライラしないためにも、一緒に食べましょう!
「あ、おいしそ~!これ、ママ食べちゃお~。あ~おいしい!」と大げさに言いましょう。演じるのです!
「今日のこのおかずには、ニンジンとお肉が入ってるね!あ、ピーマンもあったよ。」と、食事に興味関心が持てる言葉をたくさん言いましょう。
一緒に食べることで、意外にも時間短縮になるんです。
食事は大人だって、ひとりよりみんなで楽しく食べるほうが、よりおいしく感じますよね。
まとめ|ママのイライラ解消法!こう考えればラクになる


子どもが食べてくれないと心配になるけれど、元気そうなら「なんで食べないの?」とイライラしちゃいますよね。
子どもが食べてくれないと、イライラしてしまう気持ちもよくわかります。私も小食のわが子には困らせられました。
でも、少しだけ視点を変えるだけで、気持ちがラクになることもあります。
「食べない=悪いこと」ではなく、子どもにとっての成長過程の一つであると理解しましょう。
子どもには個々のペースがあり、その日によって食べたり、食べなかったりすることはよくあります。
無理に食べさせようとするよりも、食事は楽しい時間であることを感じられるように工夫しましょう。
言葉がけひとつで、子どもの食欲も変わってきます。
「すごい!ひと口食べれたね」
「おいしそうだね」
「お箸の持ち方、上手だね」
など、褒めてもらえたり、共感してもらえたりすると、子どもにとっては食事の時間が楽しいものになります。
また、食材の形や盛り付けを工夫したり、一緒に食材を選んだりすることで、興味を引き出すこともとても効果的です。
そして何より、ママ自身の気持ちをラクにすることが大切です。
「食べない日もある」と割り切ったり、「ひと口でも食べたらOK]と、ハードルを下げたりすると、イライラすることも減りますよ。



このマインドがとにかく大事です!
食事は親子のコミュニケーションのひとつです。
焦ることなく、ゆったりと向き合いながら関わることで、子ども自身も自然と食べる楽しさを学んでいきます。
余裕がないとイライラしちゃうので、無理せずやっていきましょう。
疲れちゃった日には、一緒にスーパーに行き、お弁当を自分で選ばせて食べる!なんてこともありですよ。



かならず、いつか食べます。
園でも、乳児組の頃は全く食べなくて心配していた子が、幼児組になったら毎日完食してる!なんてこと、よくあるんです。
わが子も、小学生までマックのハッピーセットのあの量で、お腹いっぱいになる低燃費でした。
しかし、いまでは量を食べるから、お金かかってしかたない~なんて違う悩みが出てきたくらいです。
いつか食べます‼
心配せず、お子さまと一緒に、笑顔で食事の時間を楽しんでくださいね。
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