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一人担任vs複数担任|両方経験した私の本音【保育現場のリアル 第1話】

第1話

幼稚園と保育園、働くのはどっちが大変なのかな?
働きやすさって、どう違うんだろう?

復職を考えているママも、保育の世界に飛び込もうとしている人も、気になるところですよね。


実は私、どちらの現場も経験しています!


【私の経歴】
私立幼稚園→公立保育所→私立保育園→私立保育園(いまここ)


幼稚園では、30人(以上)の子どもたちを、一人担任。
保育園では、1歳児20名を7人担任した年もあります。

さて・・・・どっちが大変で、どっちがやりやすいかったのでしょう?


答えは———



どちらにも、メリットデメリットがあります!


私自身は、一人担任の方がやりやすいと感じていましたが、
仕事量で考えると、複数担任の方が負担は軽かったのも事実です



どちらも経験した私だからこそ、現場リアルな話が出来ると思います。

今回は、「一人担任」と「複数担任」、それぞれの責任とやりがいについて、お話させていただきます。

目次

幼稚園での一人担任エピソード

一人担任

初めて受け持ったクラスは年長32名

大学を卒業して最初に就職したのは、私立幼稚園。
新卒1年目にして、いきなり年長担任を任されました
年長児32名。———ほんとに大変でした。

でも、私が勤めていた園はマンモス幼稚園で、年長だけでなんと5クラスもありました。
その中で、比較的落ち着いている子たちが多かったクラスに、1年目の私は配属されました。

それでも、すべてのことが初めてで、必死でした
あっという間の一年でしたが、みんな素直な子たちで安心して関われたクラスだったと思います。

幼稚園歴は私より長かった子どもたちに、たくさん助けてもらった1年でした。

2年目は年長30名

2年目もまた年長児を担任
保育活動の流れは同じなものの、任される仕事量はぐっと増えました。1年目の時は、先輩先生にたくさんフォローしていただいていましたが、あらゆることを自分一人でやらなければいけなくもなりました
そして、担任業務に加え、園全体の仕事にも責任を持たされるようになり、余裕がなくなっていきました

加えて、やんちゃな子も多かったこの年。
子どもたちへの関りはもちろん、保護者との関係作りに、とても考えさせられた年でした。

でも、今振り返ると、この年のクラスが私にとって
初めて「自分が責任をもって卒園させた」
という実感のあるクラスだったように思います。

3年目は初めての年中33名

初めて年中クラスを担任。年長とはまた違う、幼さと可愛さに癒される毎日。

しかし、なんと新入児が8人!それはそれは大変でした。
新しい環境に慣れない子のフォローをしつつ、進級児が飽きないような保育を一人で回していくのは、まさに頭フル回転の毎日でした。

そんな中、事件が。
課外活動の時間に、子どもたちを集めようと声をかけてまわっていると、階段で転倒。
靱帯損傷、全治1ヶ月の松葉づえ生活となってしまったのです。

でも、ひとり担任だから「休む」という選択肢はなかったんです。
「やるっきゃない」そう覚悟を決め、気持ちを入れ替えました

私が動けない分、子どもたちが“自分でやろうとする力”がとても育ちました。
私自身も、「どう言葉で伝えるか」「どう動かずに導くか」を必死に考え抜いた学びの期間でもありました。

4年目は年長32名

4年目は1年ぶりの年長担任。

私が勤めていた園には、『いろいろな先生に見てもらうことで子どもの可能性を広げる』という方針がありました。

そのため、年中から年長に上がったけれど、手塩にかけた子どもたちは、他の先生の元へ。

くぅ

こんなにさみしいなんて思ってなかった…

今までは、年長担任ということもあり、子どもたちにとっては”私”が幼稚園で最期の先生でした。
だから、他の先生に「取られてしまった」という気持ちになるのは初めてだったのです。

隣のクラスに、私が1年間愛情を注いだ子たちがいる。
目の前には、去年まではほとんど関わりのなかった子たちがいる。

———複雑でした。

それでも、必死に向き合い続けました。
その結果、新しく出会った子たちも、ぐんと成長していく姿を見せてくれました

ひとり担任だからこそ得られたもの

どのクラスにも、深い思い入れがあります。

もちろん、大変なことはたくさんあったと思います。
でも、今になって思い出すことは、楽しかったことばかりなのです。

私が一生懸命向き合うことで、子どもたちが成長した姿を見せ、私の思いに返してくれる
子どもたちの成長の有無も、悩みも、全部自分が受け止めなきゃいけなかったからこそ、
必死に、保育をしていた実感があります。

幼稚園で働いたこの4年の経験が、今でも私の保育の基盤です。
そして、子どもたちが私に教えてくれたたくさんのことが、私を支えてくれているのです。


保育園での複数担任の現実

複数担任

公立保育園で初めての複数担任

結婚を機に幼稚園を退職し、初めての保育園勤務は公立保育園。
配属されたのは2歳児クラス。15人の子どもたちを、3人体制で担当しました。

初めての乳児保育。初めての複数担任。

慣れ親しんだ幼稚園との勝手が違いに戸惑いながら、最初は環境に慣れることに必死だったことをよく覚えています。

保育園は、基本複数担任

その後、ブランクはあるものの、保育園で保育士として働いています。
保育園では、基本的に複数担任体制が取られています。

加配の必要な子どもも年々増えてきていて、乳児クラスだけでなく、幼児クラスでも2~3人の担任体制が取られることが多いです。
乳児組は、職員数が5~7人になることもあり、チームで動くという体制がしっかりと組まれています

仕事も分担できるという点ではとても助かります。
責任が分散する分、一人担任よりも精神的な負担は少ないかもしれません。

ひとり担任とは大きく違うところは、“コミュニケーションが必須”になるということ

報連相(報告・連絡・相談)ができないと、必ず不備が生じてきます
これは、人数が多ければ多いだけ大変になるんです。
全員が共通して、この意識を持っていなければならないからです。


そして私が強く感じているのは———
複数担任がうまくいくかどうかは、”誰と組むか”に尽きる。
保育感や価値観、仕事の進め方にずれがあると、どんなに人数がいても大変です。

一人担任と複数担担任、それぞれのメリット・デメリット

一人担任と複数担任とメリット・デメリットを、両方の環境で働いたことのある私目線でまとめてみました。

スクロールできます
項目一人担任複数担任
やりがい大きい
自分の成長も実感しやすい
チームとして子どもを見られる
責任全部ひとり分担できる
働き方忙しい 仕事量が多い楽ではないが分担可能
人間関係気楽相性により苦労あり

どちらの方が働きやすいかは、あなた次第です。
“一番の優先事項は、何なのか”
それを考えると、答えは出ると思います。

あなたは、どちらの環境があなたには合っていると思いますか?

まとめ|両方の現場で働いた私の本音

保育士いっぱい

一人担任と複数担任。
どちらもメリット・デメリットがあります。

そんな中でも、私自身は一人担任の方がやりやすく、自分には向いていると思います。
頑張ったことがすべて自分に返ってくる感覚が強く、とてもやりがいを感じられます。

でも、子育てをしながらあの仕事量をこなすのは、正直難しいです。
だから、今は複数担任制の多い保育園で働く選択をしています。

複数担任は、自分とは違う考えで保育する先生から学ぶことも多いです。

幼稚園の一人担任、派遣保育士を経ての、正職保育士。
正職に戻ってきた今、確実に、一人で奮闘した4年間の経験が活きていると思います。

どちらがいいというものではありません。
どちらにも魅力があり、どちらにも苦労はあります。

どちらの働き方が、あなたには合っているのかを考えるヒントになってくれたら嬉しいです。


明日もまた、わたしは子どもたちと笑える日を過ごします♪

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