【3歳】保育園の「先生が怖い」と言う理由|登園拒否になる前にできること【保育士目線】

「昨日、先生に怒られたから行きたくない」

朝、そんなふうに言われたら、
ママの心はとてもしんどいですよね。

ちゃんと見てくれていると思ってたのに…
昨日も笑顔で送り出してくれたのに…

わが子は「怖い」「行きたくない」と泣く。

信じたいけど、疑ってしまう。

子どもの言葉も、先生のことも。

どちらも大切だけど、
だからって「怒られて行きたくない」という
わが子の言葉は無視できない。

どうしよう…。

 ———そんなふうに悩むママへ。

まず、伝えたいことがあります。

それ、本当は「怒られた」わけじゃないかもしれません。

3歳の子どもにとって、

・注意された
・やり方を教えられた
・止められた

これらはすべて、「怒られた」という捉え方になることがあります。

この記事では、

✅なぜ3歳は「教えられた=怒られた」と受け取ってしまうのか
✅「先生が怖い」という言葉の裏にある本当の気持ちはなにか?


それを保育士の視点からお話します。

ママが、ひとりで悩まなくていい理由、
ここで一緒に考えていきましょう。

▶3歳が保育園に行きたくないというのは、甘えではありません。この記事で詳しくお話ししています。

目次

「先生が怖い」という3歳の本当の意味

「先生が怖い」

このなかなかのキラーワード。

この言葉をわが子から聞いたら、
ママは一気に不安になりますよね。

でも、保育現場でこの言葉を聞いたとき、
まず保育士が考えるのは
「なにか言われたのかな?」ということです。

3歳の子どもは、大人が思う以上に

✅言葉のニュアンス
✅感情の違い
✅善意と叱責の違い

を、まだ正確には区別することができません

ここでは、
「怒られた」と感じてしまう3歳特有の受け取り方について、保育士目線で整理していきます。

「教えられた」と「怒られた」の区別が難しい

ある日の朝、クラスのママから
こんな相談を受けたことがあります。

「昨日先生に怒られたから、行きたくないって泣いていて…」

その瞬間、私の頭の中は
「???」でいっぱいになりました。

詳しく話を聞いてみると、
「あ、あ~!!!」と、
前日の場面がはっきり思い出されたのです。

私は、決して「怒った」つもりはありませんでした。
でも、それを子どもは「怒られた」と感じてしまった。

———こういったことが、実は現場では時々起こります。

そのときの状況をママに伝えると、
「そういうことだったんですね」と
ほとんどの方が納得してくださいます。

大人にとっては、「教えた」ことでも、

3歳の子どもにとっては
「怒られた」に脳内変換されてしまうことがあるのです。

これは、3歳という年齢が
「教えられた」と「怒られた」の区別
まだうまくつけられない時期だから。

ママたちに相談を受けたときには、
このことを必ずお伝えしています。

3歳は「指摘=否定」に感じやすい

3歳の子は、何かを指摘されると
それを「否定された」と感じやすい年齢です。

また、注目されることが苦手な子も多く、
みんなの前で言われた
みんなに見られた

こうした状況だけでも、
「自分が悪いことをした」
「ダメだと言われた」

と受け取ってしまうことがあります。

実はこれは、
「褒められること」でも怒ることがあります。

自分の感情を言葉で表す力が未熟なため、
「評価される」ということに自体に
違和感を覚えてしまうのです。

園でよくある「怒られた」と感じやすい場面

ここでは、園で実際によくある場面をお伝えします。

危ない行動を止められたとき

危険な場面では、
保育士の声は自然と大きくなり、
口調も強くなります。

すると3歳の子どもは、
「怒鳴られた」=「怒られた」
感じやすくなります。

ルールを伝えられたとき

集団で生活には、守るべきルールがあります。

それを忘れてしまったり、守れなかったときに、
注意されるだけで、
「怒られた」と受け取ってしまうことも。

3歳は、
「言われた」=「怒られた」

なりやすいのです。

順番を注意されたとき

「○○ちゃんの後ろだよ」
「抜かさないよ」
「順番守ろうね」

どれも、指導して伝えている言葉ですが、
3歳の子どもにとっては、
これも「指導された」=「怒られた」
なってしまうことがあります。

 

「先生が怖い」と言われたら、まず確認してほしい3つのこと

3歳の子が、朝になって突然
「先生が怖いから、保育園行かない」
と言い出したら、ママは一気に不安になりますよね。

でも、少しだけ待ってください。

その言葉のまま受け取る前に、
子どもが何を「怖い」と感じてたのかを、
一度整理してみてほしいのです。

3歳の言葉は、
気持ちをそのまま表しているようで、
実は大人の受け取り方とズレていることも多いからです。

朝のかかわり方・休ませる判断基準については、こちらの記事で詳しく話しています。
▶休ませない場合の朝のかかわり方

確認① 本当に「怒られた」のか、それとも「教えられた」のか

まずは、前日に保育園で何があったのかを聞いてみましょう。

このとき大切なのは、
問い詰めた感じで聞かないこと。

「なんで?」「何されたの?」ではなく、

「そっか、昨日ちょっと悲しいことがあったのかな?」
と、気持ちに寄り添う声かけがおすすめです。

3歳の子は、
「注意された」「教えてもらった」ことを、
そのまま「怒られた」と受け取ってしまうことがあります。

まずは、
事実と気持ちを切り分けて聞くことを意識してみてください。

確認② どんな場面でそう感じたのか

「悲しかったこと」が少し聞けたら、
次はその場面を整理していきましょう。

✅いつ(なにをしていたとき?)
✅どこで
✅一緒にいたのは誰か

ここまで聞けると、状況がかなり見えてきます。

そして、
「そのとき、どんな気持ちだった?」
と、気持ちにも目を向けてあげてください。

出来事よりも、
どう感じたか が大事なヒントになることが多いです。

確認③ 園での様子はどうだったか

子どもから聞いた話をもとに、
今度は先生に聞いてみましょう。

このときに大切なのは、
いきなり戦闘態勢にならないこと。

責めるためではなく、
答え合わせをする気持ちで聞くのがポイントです。

・園ではどんな様子だったか
・そのあと、どう切り替えて過ごしていたのか


その場面が具体的に想像できるだけで、
ママの不安はぐっと軽くなります。

それでも「先生が怖い」が続くときに考えたいこと

先生が怖い

先生と話をして、園での状況がある程度理解できたら、
その状況をママが丁寧に言葉にしてあげながら、子どもともう一度話してみましょう。

それでも、
毎日のように「先生が怖い」と言い続ける…。

———そんなときは、もしかすると、
別の原因が隠れているのかもしれません。

ここでは、
「じゃあ、次にどう考えたらいいのか」を
一緒に整理していきます。

3歳の子どもは「受け取り方の問題が多い」という前提

3歳の子が「先生が怖い」と言って登園拒否をする。

このケースの多くは、

✅教えられた
✅指摘された
✅行動を止められた

 こうした出来事を、「怒られた」と
受け取ってしまっていることがほとんどです。

だからこそ、
まずは子どもからの話に耳を傾け、気持ちに共感することが大切。

そして、先生に事実確認をすることで、
ママ自信の不安も軽くなることが多いはずです。

3歳の子に「先生が怖い」と言われると、

「私のかかわりが悪かった?」
「園に問題があるの?」


そう考えてしまいがちですが、
急いで結論を出す必要はありません。

「本当に怖い」というケースもありうる

3歳の子の「先生が怖い」という言葉の中には、
本当に強い不安や苦手意識が隠れている場合もあります。

先生との相性が合わないことはある

元気で勢いのある先生に、
気持ちがついていけない子もいます。


直接何かを言われたわけでなくても、
雰囲気やかかわり方そのものが苦手で、
「怖い…」という感情につながることもあります。

声が大きい・指示が強いことで
萎縮してしまう子もいる

大きな声や、はっきりした指示を、
敏感に受け取ってしまう子も少なくありません。


話をされているだけなのに、
なぜか責められているように感じたり、
指示が「強制」と感じてしまったりすることもあります。

毎朝強く拒否する
表情が明らかに硬いなど

ここまでくると、
「気のせい」と片づけない方がいい
サインかもしれません。

もう一歩踏み込んで先生に相談したり、
主任や園長先生など、上の先生に話してみるのも
一つの方法です。

大切なのは「ひとりで抱え込まない」こと

3歳の子が「先生が怖い」「保育園行きたくない」と言い始めても、

ママひとりで判断し、
すぐに結論を出す必要はありません。

先生に状況を共有することで、
解決に向かうケースはとても多いです。

「確認する」
「すり合わせる」


それだけで、安心できることもたくさんあります。

だからこそ、
ひとりで抱え込まず、まずは状況を共有してみてください。


保育士も、すべてに気づけるわけではありません。
話してもらえることで、 より意識してかかわることができるようになります。

実は、共有していただけることは、
保育士にとってもありがたいことなのです。

ママにできるかかわり方で、登園が変わることもある

3歳の子が「先生怖い」と言ったら、
「今日はは休ませた方がいいの?」
そう不安になりますよね。


でもまずは、ママにできるかかわり方を少し工夫してみてください。

それだけで、子どもの気持ちが前向きなり、
登園できるようになることもあります。

子どもの言葉をそのまま否定しない

「先生、怖くないでしょ!」
「そんなことないよ!」

こうして、子どもの言葉を否定したり、
言い直させたりすることはNGです。

まずは、

「そう感じたんだね」
「怖いって思ったんだね」


と気持ちをそのまま受け止めることが先。

ここで大切なのは、子どもに
「ママもわかってくれない」
と思わせないこと。

いつでも、
ママは子どもの味方でいてあげましょう。

「怖かった気持ち」を言葉にしてあげる

どんなときに、どんなふうに感じたのかを聞いて、
ママが、3歳の子の気持ちを言葉にしてあげましょう。

3歳は自分の感情の整理をするのがまだ難しい年齢です。

先生に対するモヤモヤする気持ちを、
ひとまとめにして
「怖い」という言葉で表現していることも多いのです。

だからこそ、

「びっくりしたんだね」
「大きな声が嫌だったのかな」

と代弁してもらうことで、
自分の気持ちが整理され、少し落ち着けるようになります。

気持ちが落ち着くと、
登園へのハードルも下がり、
「行ってみようかな」と思えるようになることもあります。


不安が強い朝は見通しを伝える

いつも以上に不安そうだったり、
泣いて取り乱している朝は、

「今日は○○先生もいるよ」
「お迎えのあと、今日は何したか教えてね」

こんなふうに、先の見通しをもてる声かけを意識してみましょう。

3歳の子どもは、先がわからないことに、
強い不安を感じます。

だからこそ、

✅誰がいるのか
✅いつ終わるのか
✅そのあと何があるのか


を伝えてあげることで、不安が少し和らぎ、
行動しやすくなりますよ。

安心できる見通しがあるだけで、
登園できるようになることもあります。

月曜日や連休明けに強く出る行き渋りについてはこちらの記事をどうぞ。
▶月曜日・休み明けの行き渋り
▶正月休み明けの行き渋り

まとめ|「先生が怖い」は、3歳児からのサイン

ママと子ども

3歳の子が「先生が怖い」「保育園行きたくない」と言い出すと、
ママは一気に不安になりますよね。

でも、その言葉の多くは
「本当に怖い先生がいる」ことを意味しているわけではありません。

3歳は、

・教えられたこと
・止められたこと
・指摘されたこと

これらをすべて
「怒られた」「否定された」と感じやすい年齢です。

保育士の立場から見ても、
「先生が怖い」と言われるケースの多くは
受け取り方のズレによるもの。

まずは、

✅子どもの気持ちを受け止める
✅何があったのかを一緒に整理する
✅園の先生と事実確認をする

この3つで、解決に向かうことがほとんどです。

一方で、

・毎日強く拒否する
・表情が明らかに硬い
・不安がどんどん強くなっている

こんな姿が見られた場合は、
本当につらい気持ちを抱えている可能性もゼロではありません。

その時は、ひとりで抱え込まず、
担任だけでなく主任・延長へ相談することも、
ママが動いていい大切な判断です。

そして何より大切なのは、
ママが子どもの味方でいること。

否定せず、急いで結論を出さず、
一緒に考えてあげることが、
子どもにとって一番の安心になります。

「先生が怖い」とママに言えるのは、
それだけママを信頼している証拠。

大丈夫。
少しずつ、ちゃんと前に進めますよ。

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この記事を書いた人

元幼稚園教諭・現役保育士。
2人の娘を育てる母として、
子育てを頑張るママたちへ。

子育ての困りごとや保育園での悩みについて、
「どうしてかな?」を大切にしながら、
家庭でもできるかかわり方をお伝えしています。

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