「幼稚園と保育園、どっちに就職したらいいんだろう?」
保育学生や、これから転職を考えている人なら一度は悩むポイントですよね。
求人票や園のHPだけでは分からないのが、実際の働きやすさや雰囲気の違い。
私の経歴を先に紹介させてください。
保育士資格と、幼稚園教諭一種免許を取得しているくぅです。
 私立マンモス幼稚園 正職員で4年
 公立保育園 パートで1年
 民間保育園 派遣で10か月
 民間保育園 派遣2年半を経て、正職8年目
このように、さまざまな園を経験してきました。
だからこそ見えた「幼稚園・公立保育園・民間保育園の違い」を解説!
比較表でわかりやすくまとめました。
確実に、あなたの就職活動の参考になります。
私の結論|やりがいなら幼稚園、子育てしながらなら民間保育園

私は、これまで4つの園で働きました。どの園にも、メリット・デメリットがあると感じています。
ただ、やりがいという点では、断然マンモス幼稚園がおすすめ!
ここで働いていた4年間は、忙しさも大変さもありました。
しかしその分、子どもや保護者との関わりが濃く、今でも連絡を取り合っている園児がいるほどです。
一方で「いま、この幼稚園で働けるか?」と問われると、自信はありません。
ワーママには、厳しい環境だからです。
公立保育園でのパートは、安定はしているけれど、私にとってはもの足りなさがありました。
子どもと関わることが、ただ好きな人には合うと思いますが、やりがいやキャリアアップを求める人には不向きでしょう。
民間の保育園は、園によって特色が大きく違います。まずは実習や見学で園の雰囲気を確かめてみるのがおすすめ。
もし難しければ、まずは派遣で働いてみるのも一つの手。合わなければすぐに辞められるのも派遣の強みです。
民間保育園は、ワーママにとっては休みを取りやすい環境であり、子育てとの両立しやすいのも魅力です。
 くぅ
くぅ私は、幼稚園での経験があったからこそ、今の保育観と働き方がある!と思っています。
幼稚園教諭の資格を持つなら、一度は幼稚園で働いてみてほしい。
大変ですが、得られるやりがいは大きいです!
就職先に迷う学生が気になるポイントとは?


就職先を考えるとき、保育学生が気になるのは次のポイントでしょう。
 給料や待遇
残業や持ち帰りの有無
行事の多さと大変さ
人間関係の雰囲気
給料や待遇は、求人表に記載はありますが、その他のポイントは、実際に働く人から聞く以外にはなかなか知りえませんよね。
また、子育てが落ち着いたから、保育業界に足を踏み入れようと考える人もいますので、
子育てとの両立はしやすいか
も気になるポイントになりますね。
これらを軸に、私が経験してきた情報から、それぞれの園を比べていきます。
【比較表あり】幼稚園・公立保育園・民間保育園の違いまとめ
私が実際に働いて感じたことを、まとめました。
| 比較項目 | 私立マンモス幼稚園 | 公立保育園(パート) | 民間保育園(派遣) | 民間保育園(正職) | 
|---|---|---|---|---|
| 給料・待遇 | ○ ボーナスありで給料も高いが行事多め | △ 日給制、安定性は低い | △ 時給高めだが不安定 | ◎ 福利厚生あり、安定 有休も取りやすい | 
| 人間関係 | ◎同期の結束は強く支えになる | △ 流動的でドライ | △ 関わりは浅め | ○ 定着すると濃密 | 
| 行事量 | ◎ 超多い! 大変だが達成感あり | △ 少なめ、形だけ感もある | ○ 園による | ○ それなりにある(園により差が激しい) | 
| 働きやすさ | △ とにかく仕事が多い・休みにくい | ◎ 時間きっちり帰れる | ◎ 残業ほぼなし・持ち帰り仕事なし | ○ 園の制度次第 | 
| 子どもの雰囲気 | ◎ 大人数でにぎやか・クラス数が多いからこそ学べる | ○ 少人数で家庭的 | ○ 園によって差がある | ○ 方針に左右される | 
| 子育てとの両立 | × ほぼ不可能に近い | ○ 働きやすいが物足りなさも | ◎ シフト調整しやすい | ○ 比較的両立しやすい | 
実際に働いたから分かる園ごとの特徴


私が経験し感じたことを、包み隠さずお伝えしちゃいます!
私立マンモス幼稚園
私が最初に就職した幼稚園は、園児が450名もいて、クラス数16もあったマンモス幼稚園。
基本的に一人担任。
行事は、とにかく多かった。
内容的にも、しっかりしたものを求められ、子どもの意欲を持ち上げながらの進行は、正直大変な記憶しかない。
でも、行事が終わるたび達成感は半端なく、やりがいはとてもありました!
マンモス園だったこともあり、毎年3~4人の新人教諭が就職してきます。
よって、「同期」という強い仲間が得られます!私は5人の同期がいました。



同期の存在は、本当に大きかった!
大変なときは、フォローし合ったり、仕事終わりに愚痴大会を催したりしたな~
また同じ学年クラスが複数あることで、学年リーダーの先生がいたので、細かいところまで教えてもらえました。
仕事量からすると、とても大変でしたが、職員間の縦横のつながりは強く、とても充実した保育ができた職場だったと感じています。
公立保育園(パート)
結婚してから始めたのが公立保育園での臨時職員、いわゆるパートです。
でも、時給ではなく日給でした。もう20年近く前の話ですが、時給換算すると1000円ほどでした。
初めての複数担任だったので、戸惑いが大きかったのは事実です。
2歳児クラス15人を3人での担当でした。そして、全員が臨時職員という状態。
園全体として、正規職員(公務員)は園長含めて3名しか在籍していませんでした。
運動会・発表会、おおきな行事はありましたが、「普段の様子を披露する」という雰囲気が強く、「形式上やってます」という印象がありました。
がっつり幼稚園で働いていた私にとっては、だいぶ物足りなさがありました。
しかし、求められることもあまりなく、子どもたちとゆったりと過ごすことができました。
書類仕事はありましたが、分担していたので、大変だった印象は全くありません。
幼児組の先生も、20人ちょっとの子どもでも2人担任でみていたので、仕事的な負担は少ないでしょう。
ただ、やりがいがあるかと言われたら…薄めですね。———私的には、物足りなかったです。
民間保育園(派遣)
わが子が幼稚園に通い始めた頃から始めたのが、派遣保育士。初めての民間保育園でした。
民間保育園…いわゆる個人経営している保育園で家族経営が多い印象。
保育園によって、雰囲気は全く違います。
力を入れている保育活動が違います。
アットホームなところから、英語・体操などに力を入れまくっている保育園もある。
ただ、派遣で働くのであれば、残業などはなく、働きやすさは抜群です。
時給的にも、パートより高いです。
また、経験を積む場所としては最適です。
しかし…本当にいろんな保育園があるので、吟味することは必須ですね。
民間保育園(正職)
もともと派遣として働いていた民間の保育園で、わが子が小学生になってから、正職保育士になりました。
保育園は、幼稚園に比べるとあきらかに職員数が多いです。
よって、幼稚園よりも休みは取りやすいのが最大の利点!
複数担任なところが多いので、仕事も分担できるし、責任も分担されます。
仕事的にも気持ち的にも、余裕が生まれますね。
持ち帰りの仕事もほとんどなかったし、シフト時間きっかり退勤できる保育園だったので、正職として働けると思い、その道を選択しました。
もちろん派遣時代と比べると、仕事量的には増えました。しかし、幼稚園と比べると全然少ないので、無理なく働けています。
給料は、派遣時代はなかったボーナスが支給される分、少しはいいのかな…という程度のものです。
ただ、やはり、民間保育園は園によりさまざまな特徴がありますので、見極めが大事です。
園選びに迷う学生へのアドバイス


就職先を選ぶには、まずは「やりがい」か「働きやすさ」かの、優先順位を決めましょう。
求人票だけでなく、実習に行かせてもらったり、園見学を多くさせてもらうことで、雰囲気をよく見ることが大切です。
自分のライフスタイルをよく考え、それに合った園を選ぶのが失敗しないコツです。
給料の高さ、ボーナスの有無も大事ですが、職場は雰囲気が一番大切だと思います。
・いくら高給でも、人間関係が最悪なところ
・給料はそこそこだけど、話せる仲間・相談できる先輩がいるところ
どちらがいいのかは、きっと明確ですよね。
まとめ
幼稚園・保育園それぞれに、メリット・デメリットあります。
公立保育園は、公務員として採用になるのであれば、福利厚生しっかりしていて、給料も公務員と同じようにもらえて安泰であるといえますね。
狭き門ですが、挑戦するのもひとつでしょう。



私は、働く場所を決められず、公務員試験は受けませんでした。
自分の中で一番なにに重きをおくかが重要です!
ひとつ言えることは、どこに就職しても子どもはかわいいです。
子どもが好きだから、保育士になりたい!幼稚園の先生になりたい!ときっと思っているのでしょう。
だからこそ、その気持ちを大事にして、いい職場選びをしてくださいね。
応援しています!
▶働き方のひとつに「派遣保育士」としての選択肢もあります。派遣のメリットを書いてますので、こちらもぜひ!


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